ー 第二十章 ー

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 沖田の言葉に、『肯定』で返し、咲夜は、一転して表情を歪ませた。 だって、『御陵衛士』には、『彼等』がいたから……………。  だが、今回の一連の事件に、『彼等』は噛んでいないだろう。『純粋な彼』は、こう言った卑劣なやり口を嫌う筈だ。  そして、咲夜が『格別な想いを掛ける彼』なら、新選組ー引いては『土方』の妨げになるようなことはしない筈だから………。    ー例え『袂を分かった』のだとしてもー  咲夜が『表情を歪めた原因』が、『彼』のことであることに、沖田は複雑な心境に陥る。 咲夜がどれだけ、『彼に依存していたか』。それを知っていたから。    ー幼稚で、醜い『嫉妬』と『独占欲』ー  こと、咲夜が関わると、自分は冷静ではいられなくなると言う『自覚』はある。それも、沖田にはわかっていたけれど、抑えられないのだ。  咲夜を愛している。大切で大切で大切すぎて、彼女のことしか、考えられないくらいに、溺れている。 ………なのに。幾度抱いても、彼女の『心の闇』までは、決して踏み込むことは出来なくて……………。    ー咲夜の『心の闇』に、踏み込める男ー
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