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日曜日と言う事も有り何処も満室で、やっとの事チェックイン出来たのは、既に休憩料金は終わり0時を回た宿泊料金に変る時間帯だった。
取れた部屋はどうしようも無いほど、女の子が喜びそうなお姫様チックな部屋だったが、さっきまで半ベソの真央は、その部屋を見た瞬間気に入ったようで、目に星がキラキラ輝き機嫌がよくなていた。
二人共、酒は抜け、しらふに近いほど酔いは醒めていた。
真央はベットに飛び乗りはしゃいでいる。
初めて入るラブホテル、初めて女性と一夜を共にする。
理性を保つ事はもう限界だった。
ベットではしゃぐ真央を後ろから抱きしめた。
真央も「ビクン」と一瞬、体を硬直させたが、回した腕をそっと取り、俺の手を、胸に持って行った。「今日は有難う」と言うとこちらに向き直りキスをして来た。
今まで、これほど人を愛おしく思い、そして求めた事が無かった。
この人を独占し、何が有っても守ってやりたいと思った。
女性とは、か細く、はかなげで、それでいて自分を優しく包み込むようで切な気に自分に答えてくれる。
今その事に初めて気付かせてくれた女性、それが真央で本当に良かったと心から思った。
何度目かの絶頂の後、二人はお互いのぬくもりを感じながら抱き合い、深い眠りに落ちていった。
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