163人が本棚に入れています
本棚に追加
/230ページ
栄太郎の想い人が分かった三日後の夜
俺は一人、自室の直ぐ近くにある縁側で酒を飲みながら丁寧に育てられた花たちを眺めながら思い更けていた
「はぁ……」
ため息つきながらも杯にとくとくと音を発てながら酒を煎れていくが、知らぬまに酒が溢れ出ていたのに気付かずそのまま杯に煎れていく
「ん?もう空か…ってうわぁぁ…しまった」
気付いた時はもう遅く、杯が酒で溢れだし、縁側の外まで溢れていた
仕方ないから、溢れ出した杯を手に取り、くいっと飲み干した
「ふぅ…」
酒を飲み干した後、俺は漆黒の空の中に一際輝いている月を見上げた
最初のコメントを投稿しよう!