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3億と言いう時が流れても僕は死ななかった、だから僕は歴代の大天使様や天使達を見送らなければならない。
コンコン。
「ラティス様、お食事をお持ちしました」
部屋に入ってきた何代目なのか分からない“ミカエル様”。
僕は『ラティス』、『ラティ』は周りから呼ばれた愛称。
ラティス「ミカエル様、僕に様付けなんてしないで下さいと言っているでしょう、あなたは大天使様、僕はただ鉄則を破った禁忌の天使です」
ミカエル「ですが貴方はこの部屋から出ることを許された方、つまりは総合神様より偉い方となります」
ラティス「総合神様より偉いのは禁忌とされてます、食事はいりません、魔力コントロールで維持しています」
ミカエル様に冷たく突き放し部屋を退出してもらった。
扉の側には食事が乗ったトレイ。
この3億年間一度も食事をしていない。
だからと言って食欲もない、体調管理は魔力コントロールでなんとかなってる。
最初は餓死しようとして食事をするのを断った、だけど本能的に無意識に魔力コントロールで体調を維持していた。
部屋を出ることなんか許されない。
理由は二つ。
1つは僕がこの部屋に入ったと同時に外の世界には関わらないと決めたから。
もう1つは外に出ても知らない天使達ばかりだから、母様も当時の大天使様と天使達はもういない。
ラティス「出ても意味がないんだ」
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