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コンコン。
ﾗﾃｨｽ「……誰？」
『一応総合神なんだけど、入っていい？』
ﾗﾃｨｽ「…どうぞ」
総合神様が来るなんて珍しい。
今までの総合神様は新しくなったら食事を運んできた天使達から聞いた、でも直々に来るなんて珍しい。
総合神様が入ってきた。
総合神「お邪魔しま～す、あら？随分家具が少ないのね」
部屋の中にはテーブルとソファー、ベッドだけの物足りない部屋、まぁオモチャとかは闇属性で消したけど。
総合神様は扉の側にあった食事を見て溜め息をついた。
総合神「ﾊｧ…天使達には聞いてたけどあなたほんとに食事しないの？」
ﾗﾃｨｽ「魔力コントロールで維持していますから」
総合神「それでもお腹は空く筈よ？魔力での維持でお腹は満たされないわ」
ﾗﾃｨｽ「……忘れました、感情も欲も」
この部屋で生活していて多くの感情を忘れた。
『喜び』『哀しみ』『怒り』
『憎しみ』『楽しさ』『食欲』
『性欲』。
あるのは『無』と『睡眠欲』だけ。
総合神「ふぅん、じゃぁこの食事もらっていい？仕事詰めでお腹減ってるのよねぇ」
ﾗﾃｨｽ「神にとって食欲は娯楽にすぎないのでは？」
総合神「元人間の私にとってこれはもう習慣ね」
ﾗﾃｨｽ「そうですか、どうぞ」
総合神様はトレイを持ってソファーに腰掛け食事をする。
僕はただ窓の外を見るだけ。
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