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部屋には総合神様が食事する音が響き渡る。
窓の外は雲1つない快晴、聞こえてくる外の音。
ただただボーッと外を見る。
そしていつの間にやら食器の音はなくなり髪に少しの違和感。
ラティス「…何をなさっているのでしょうか」
総合神「あなたの髪で遊んでるの、だってあなた髪が伸び放題なのに手入れ1つしてないんだもの」
まぁ髪を切るのが面倒で放っておいたら引きずるように伸びてしまい色素はなくなり昔は金髪だったのに今は白髪、3億年も経てば僕は生きた老人か詩人か何かだろう。
総合神「で~きた!」
ふと髪を触れば横髪を後ろに纏め三つ編みしたシンプルなもの。
ラティス「この髪止めは?」
三つ編みの先を縛る髪止め、髪が長すぎるため視線を落とせばすぐに見える、おまけに黒色だ。
総合神「それはヘアゴムっていうの、今創造しちゃった、色々髪が長いと不便でしょ?だからあげる!」
確かに歩く時はうっかり髪を踏んだりして何かと不便だ。
ラティス「ありがとうございます」
総合神「フフッあっそうだ!名前聞いてなかった」
ラティス「ラティスです」
総合神「ラティスね、覚えたわ、じゃ!明日も来るからね!」
ラティス「え?」
総合神様は何かから逃げるように部屋を出ていった、五分ほどして扉が大きな音をたてて開かれた。
「ラティス様!総合神様は来られませんでしたか!あのアマ仕事から逃げ出して「落ち着いてくださいルシファー様」…はい」
総合神様の補佐官兼七大魔王の一角から『あのアマ』と呼ばれる総合神様って…。
ルシファ-「スーハースーハー、よし、で来られませんでしたか?」
ラティス「来ました」
ルシファ-「てことは逃げたな…あっようやくお食事を!「していません、総合神様が食べました」ではすぐに別の食事を」
ラティス「必要ありません」
ルシファ-「そうですか、では総合神様を探してきます」
ショボンとしながら部屋を出たルシファー様。
ルシファー様は天界でただ一人出入りするのを認められた魔王。
元々は天使で堕天され魔界に落ちたなど言われてるが僕は見てないし本人も記憶がないとされてる、極め付きはルシファー様からそれぞれの世界に込められた『天の力』が感じられないため同姓同名とされ真実は定かではない。
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