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花奈「…ん、ぅ…?」
目を覚ますと、花奈は交差点にいた。
そして花奈は気付いた。
自分に失ったはずの左手があったこと。
そして、今いる場所は自分が腕を失う原因となった事故が起こった場所だという事。
花奈は、いじめられていた風景を思い出し、反射的に交差点から逃げた。
もちろん、腕を失う事もいじめられることもなく、幸せな時間を過ごしていた。
リムに願いを叶えてもらってから、三日がたった。
リム「…どうやら、楽しい日々を過ごしているようね。」
花奈「えぇ、ものすごく充実してる。」
リム「じゃあ、そろそろ報酬、貰おうかな?」
花奈「何が欲しいの?」
リム「小さな願い事ならお菓子で良かったんだけどぉ…今回は時間をずらしちゃったし、腕も直したしねぇ…それ相応の報酬をもらわなきゃ♪」
そう言うとリムは持っていたレイピアを取り出し、花奈の胸に刃を埋めた。
花奈「ガハっ…!?」
リムはレイピアを抜き出し、まだ動いている「それ」を握ると、こうつぶやいた。
リム「体の一部を再生したんだもん。一部を貰っても罰はあたらないでしょ?」
既に事切れた女子高生の横を通り過ぎる少女を見た者は、誰一人いなかった…。
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