変態の愉快な日常

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① 「恐ろしく冷たい夜だな。風も騒ぎ出した……」 僕(栗山碧・くりやまあお)にとって今必要なのは換気だった。 「地球にとってもね」なんてキザでクサい台詞を言ってしまう僕だったが、残念ながら今は単純に部屋が蒸し暑いからだ。 さて、ここで一つだけ質問させてほしい。 あなたはゴキブリが無数にいる部屋で暮らせるだろうか? ほとんどの人は首を横に振る質問。 だけどたまに快く首を縦に振る輩がいる。 もしこの質問に対し首を縦に振ったのなら、「いや出来るだろ」などと頭に思い浮かべたのなら、僕はあなたを歓迎しよう。 晴れてあなたは僕と同じく《変態》という実に不愉快で不名誉なカテゴリーに分類されたのだから。
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