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そして4時間目も終わり、
昼休み。
奈美恵と購買に行こうとすると
「俺も一緒に行っていい?
まだ場所わかんないからさ」
と声をかけてきたのは…
言うまでもなく、鳴海くん。
「全然いいよ、ねっ茉莉亜!」
即答で答える奈美恵。
「うんっ」
でもなんで私達なんだろ?
毎回休み時間には鳴海くんの周りに人が集まってきて友達がいないわけじゃないのに。
まぁ、深い意味はないんだろうけど。
――――…
ザワザワ…
購買に着き、人だかりの中に無理やり入り込みパンとオレンジジュースを買う。
そしてその人だかりから抜け出した茉莉亜と奈美恵は新がいない事に気付く。
「あれ、鳴海くんは?」
「いないね」
すると
「っあーなんだこの人数!」
髪をボサボサにして疲れた様子で
人だかりから頑張って抜け出してきた新。
それが面白くて思わず笑ってしまった。
「毎日こんなのが続くのかー…」
そんな新の言葉を聞きながら教室に戻った。
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