Devilish

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弾けそうだった狂気が、ゲームと聞いて、しょぼしょぼと縮んでいく。あ、やっぱり、外見相応に子供だ。 よく考えたら、相手は子供(?)なんだから、妹のユウにやっていたようなことを、同じように、当たり前にして見せて、接すればいいんだよな。 「そう、ゲーム。チャンバラごっこでもしようか。ちょうど、おもちゃの剣が二本あるし。フランちゃん、長いのと短いの、どっちがいい?」 「え……あっ、じゃあ、長いの……っじゃなくて! か、勝手に話進めないでよ! わたし、やるなんて言ってないし……っ」 「まーまー、付き合うと思ってさ。じゃあ、先に相手に剣を当てた方の勝ちにしようか。殴ったり蹴ったりは無し。フランちゃんが勝ったら、言うとおりに帰るよ。ただし、俺が勝ったら……」 「……勝ったら?」 夜の森に迷い込んだかと思うほどに薄暗い部屋の隅で、壊れたおもちゃとごったになっていたプラスチックの剣を拾う。 長い方をフランちゃんへ、ふわりと投げて渡すと同時、俺は短い方を構えて、フランちゃんへ一気に肉薄した。 「フランちゃんをぺろぺろちゅっちゅもみもみくちゅくちゅさせてもらいますというわけでよっしゃ位置についてゴーッ!!!」 「ぺ、ぺろっ……!? え!? やっ、ちょっ、いやぁああああああッ!!!?」
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