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「……パッチェさん」
「なに?」
「二人きりになったね……」
「……? そうね」
魔理沙とアリスの気配はない。面倒な咲夜も、退却したフリをして、物陰から俺の奇行を窺ってるということはなさそうだ。
右……よし。左……よし。もう一度右……小悪魔ちゃんが遥か遠くの本棚の陰からフェードイン。同時にフェードアウト。問題なし。
よしっ、今だ!!
「パッチェさんっ!!」
「むきゅっ!?」
ぐわしぃっ!! とパチュリーに掴みかかり、そのまま長机に押し倒す。その拍子に、脛が机の足にクリティカルヒットし、脳天まで鋭い痛みが走った。ごッ……痛ったぁ……っ!!
「はぁ、はぁ……っじ、実はちょっと、用があるんだけど……そこの本棚の陰までいいかな……だ、大丈夫、すぐに終わるから……時間は取らせないから……っ」
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