さっそく現れた敵君

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帰り道。 いつも通りなら、一人で携帯いじりながら二〇分かかる道を帰っているが、今日は変人が二人いる。 「魔剣と聖剣ってどっちが強いのかわからねぇよな」 「あぁ、わかりますよ。聖なる力を持つ聖剣と、魔なる力を持つ魔剣。どちらも同等の力を持ってますしね」 聖剣、魔剣なぞ意味がわからん。 「深水君はどう思います?」 と、天使が聞いてきた。 「知らん。俺に聞くな」 魔王、天使事情なんぞわからないし、知りたくもない。 「次の角、右だよな」 なぜ、知っている。 「確かに右だが、なぜ知っている?」 角を曲がりながら問う。 「調べたからな……」 魔王は答えた。 が、その場で足を止めた。 天使を見ると天使も止まっていた。
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