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俺は二人の所に戻りこの状況を聞くことにした。
「この状況を簡単に話せ」
「簡単にか…」
魔王は一度、考えるそぶりを見せ口を開いた。
「世界からこの辺りだけをコピーして、もう一つのこの場所を作りそこにいる。それだけだよ」
それだけだよ。じゃない!
「もっとわかりやすく言え」
「はぁ…察しろよまったく」とため息を吐く魔王。
ため息を吐きたいのこっちだ! あほう。
「コピーした空間ってのは、まんまだよ。世界から、この辺りだけをコピーして誰も入れない空間を作り出してんだ」
「因みに、私達天族、魔族、悪魔族が住む世界もこんな感じの場所で、彼らがわざわざこの場所を作ったのは、本来の力を出すためなのです」
もっと詳しく説明していただきたい。
と、催促した。
「彼らや私達は、人間界で本来の力を発揮することはできません」
なぜだ?
「私達は本来、魔素と言われる空気に含まれている物で生命維持や、戦闘をしています。戦闘をする際、魔素を取り込み魔力を作り魔法を行使するのですが、人間界には魔素が物凄く少なく、生命維持をするのがやっとなんです」
長く話したからか天使は一度話を切り、再度話し出した。
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