さっそく現れた敵君

7/8
前へ
/30ページ
次へ
 俺は二人の所に戻りこの状況を聞くことにした。 「この状況を簡単に話せ」 「簡単にか…」 魔王は一度、考えるそぶりを見せ口を開いた。 「世界からこの辺りだけをコピーして、もう一つのこの場所を作りそこにいる。それだけだよ」  それだけだよ。じゃない! 「もっとわかりやすく言え」 「はぁ…察しろよまったく」とため息を吐く魔王。  ため息を吐きたいのこっちだ! あほう。 「コピーした空間ってのは、まんまだよ。世界から、この辺りだけをコピーして誰も入れない空間を作り出してんだ」 「因みに、私達天族、魔族、悪魔族が住む世界もこんな感じの場所で、彼らがわざわざこの場所を作ったのは、本来の力を出すためなのです」  もっと詳しく説明していただきたい。 と、催促した。 「彼らや私達は、人間界で本来の力を発揮することはできません」  なぜだ? 「私達は本来、魔素と言われる空気に含まれている物で生命維持や、戦闘をしています。戦闘をする際、魔素を取り込み魔力を作り魔法を行使するのですが、人間界には魔素が物凄く少なく、生命維持をするのがやっとなんです」  長く話したからか天使は一度話を切り、再度話し出した。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

531人が本棚に入れています
本棚に追加