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「ですが、このコピーした空間は生命維持の他に、戦闘が出来るよう魔素がたくさん詰め込まれていまして、彼らにとってとても有利な場所なのです」
私達にとってもですが。と微笑む天使。
俺だけ不利なのか…。不公平にも程がある。
「もう一つ良いか?」
「えぇ。どうぞ」
「なぜ、悪魔は会社員に取り憑いて俺の前に来たのだ?」
この空間があるなら取り憑く必要は無いはず。と疑問に思った。
「それは、悪魔に実体がないからだ」
つまりは霊体であるということか。
「納得は出来ないが、とりあえずこの空間から出ないか?」
早く家に帰って寝たい。
「そうだな」と呟いて、指パッチンをする魔王。
テラ厨二。
だが、気付くと空に色が戻っていた。
「もう夕方じゃないか」
ふと、会社員の死体を見ると…。
「おい。なぜ会社員が綺麗になっている?」
脈を計ってもちゃんと動いている。と言うことは生きていると言うことだ。
「あの空間で使った弾は、悪魔を殺すため専用の弾でな? 人間には気絶させる程度の威力しかねぇんだ」
「ならなぜ、あの空間で血を流した?」
「あれは悪魔の血。あの空間で殺したのは悪魔だけだ」
「では、服に空いた穴は何処に行った?」
服に穴が開いていたのを確かに俺は見た。見間違いなどでは無いはず。
「そこはあれだ」
『ファンタジー補正だ(です)』
…………。
「納得出来るかああああああああああ!!!!!」
その後家に帰り、今日のが夢だと信じ寝た。
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