初めて人を撃ちました

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「まぁ、兄ちゃんなら大丈夫だと思うけどな!」  妹は笑いながらフレンチトーストとコーヒーを持って、リビングから出ていった。  おそらく兄貴の部屋に届けにいったのだろう。  俺は手元の資料に目を移す。  ……にしてもよく調べてあるな。  俺の氏名から始まり、親、兄弟、通う高校、学力、体力等、様々なデータが載せてある。  だが、学力と体力は本来の物では無いようで、学校で計った平均の数値だった。 「なんだ。まだ食べてなかったのか? 温かいうちに食べなよ兄ちゃん」 「あぁ、悪いすぐ食べる」  資料をテーブルに置き、フレンチトーストに口をつけていく。  全て食べきった所で食器を持ち流しに置く。 「あ、兄ちゃん! 今日は日直だからもう行くな!」  妹はランドセルを背負って言った。  時間は七時十五分。まぁ日直ならこの位の時間で出るのがちょうどいいな。 「あぁ。いってらっしゃい」 「行ってきまーす」  妹を見送り、再び椅子に座ってコーヒーを飲む。  今日は早めに家を出るかな。  そう思いコーヒーを飲み干したあと自室に戻り、制服に着替え家を出た。
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