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まぁ、貰えるものは貰っておく主義だ。それに、狙われているのは昨日の時点で確信したから、あった方が良いしな。
「さぁ、行こうぜ」
「遅刻とはいきませんが、のんびりしていられる時間ではありませんし…行きましょうか」
歩き出す二人に、ああ。と短く答え着いていく。
行きは何も起きず、いつもより少しばかり早い時間に教室にこれた。
教室にはまだ生徒が三分の一程度しか集まっておらず、割りと静かだった。
「魔法陣の構築は以外と簡単で、自身の魔力で陣を描くだけで、文字類は意味があってればなんでもいいんですよ」
「例えるなら火。漢字の火でも良いし、英語でファイヤーやフレイムとかでも良いってこと。勉強になるだろ?」
……隣で煩いコイツらを除けばの話だが…。
第三者から見ると、中二病患者に俺が中二知識を叩き込まれてるようにしか見えないだろう。
だが、実際彼らは魔法を使える。それを知ってる俺から見ると、ある意味普通のことを教えてるようにしか見えなくもない。
「それから、魔法は英語表記が多いですが漢字で唱えても変わりがありません。と言うより、漢字で唱えた方が威力が高くなるんです」
…訂正。俺から見ても中二病患者が、一方的に知識を叩き込みに来てるようにしか見えない。
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