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確か、コイツらを殺さないと元の世界に帰れないんだっけか? ちっ、めんどくさい。
俺はストラップになってるマグナムを元に戻して、悪魔の額を狙う。
「ヤ、ヤメロ! 撃タナイデクレッ!!」
命乞い……か。
「お前は死ぬ覚悟も無いのに俺を殺そうとしたのか?」
「ア、アア…」
「はぁ……死ぬ覚悟もないやつが殺しに来るんじゃねーよ」
俺はどこの殺し屋だって話だわな。
「……まあ、今回は見逃してやる。早急に帰れ」
男の上から足を退けてやる。
「ケケッ……シネェッ!」
帰れと言ったのに、男はナイフを何処からか出し俺の腹部に刺そうと伸ばしてきた。
せっかく生かしてやろうとしたのに……。
「馬鹿だな」
ズドンッ! と言う爆発音と共に、男は額に穴を開けて後ろに弾けとんだ。
……さすがマグナム。反動が凄まじいな。
「キシャシャ! スキアリダゼッ!」
「言葉に出したら駄目だろうが」
後ろから現れたもう一人の攻撃を横にずれて避け、バランスが崩れたもう一人の後頭部に銃口を付け引き金を引く。
ズドンッ!
くぅ~…! 手が痺れてしまったか。さすがに初めてで連続二発はキツいな。
と言うか、初めて人を撃ったのに軽いな俺。罪悪感の欠片も感じないとか人としてどうなんだろう?
「……ま、いいか」
考えた所で結論は出ない。とりあえず、元の世界に戻った事だし家に帰ることにしよう。
「あ…」
倒れてる男女二人はどうするかねぇ……。んー……ま、放置でいいか。
俺は二人を放置して帰路についた。
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