隣人と告白

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「コレ」 次に池上くんがそう言って取り出したのは、リボンの付いた小箱だった。 促されるように開けた箱にはダイヤの指輪が入っていた。 池上くんはそれを箱から取り出すと、私の左手の薬指に半ば無理矢理はめ込み、 「一緒に来てくれるよね?」 と言う。 えっと……イマイチ状況が飲み込めない。 あのさ。 「私って、池上くんの何?」 昔から掴み所のない人だとは思ってたけど、この半年のご近所付き合いで判明した事実は予想以上で……。 だから私、池上くんの考えてること、全然わからないよ。
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