1人が本棚に入れています
本棚に追加
零「二年間お疲れっした!」
雑兵達『キキーッ!』
零と雑兵達は互いの健闘を労った。
そして零は続けた。
零「故郷に帰っても、二年間鍛えに鍛え抜いて、遂にはヒーロー達を倒すまでに至った努力と根性…その雑草魂を忘れない様に!そんで周りにも雑草魂を植え付け、侵略とか人様に迷惑掛ける前に、自分達で持ち直す努力やらをさせてくれ!お前達ならきっとやれる筈だ!」
雑兵達『キッ、キキーッ!』
雑兵達はキとしか発言していないが、その声のトーン大変名残惜しそうだった。
そのしんみりとした空気を打ち破ったのはやはり零で、それを払拭する如く声を張り上げた。
零「それじゃあ、頑張れ!解散!!」
雑兵達『キキーッ!』
雑兵達は零に敬礼すると、空中に留まる母艦へと跳躍する。
普通、そんな帰投の仕方はヒーローの特権の筈だが、そのヒーローを凌駕した千の雑兵達は、容易くそれを実行して見せた。
千の雑兵が一跳躍で母艦に帰投する姿は、まさに圧巻だった。
雑兵達が全員母艦へ戻る。
ブン
どうやら母艦内の拡声器のスイッチが入ったらしい。
皇帝『貴様ら!誰が帰投を許した!さっさとヒーロー共を仕留めぬか!』
一足先に母艦に戻ったKYな皇帝である。
駄菓子菓子。
それは長く続かなかった。
皇帝『何をしている愚図共が!むっ?なんだ?貴様ら下がれ!下がるの『キキッ』ちょっ、ま、待て!何故我の肢体を掴む!?き、貴様ら!?何故勢いをつけ、ま、待つのだ!落ち着け『キキキッ』何を数えて『キキッ』ちょっ『キッ』ら、らめぇー―――!『(°Д°)ペッ』』
ブゥーン
皇帝「イヤァー―――――――――!」
雑兵達により、皇帝は大の字で母艦から投げ捨てられたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!