始まり

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その時ちょうど学院内に、やかましいアラームが鳴り響いた。 サイバーテロの合図である。 「これなに!?」 「私と先生で開発したプログラムです。 普段は自律プログラムが自動的にブロックしてくれるのですが、それを抜かれた時に知らせるようになってたんです。 簡単に言うとサイバーテロの合図です。 状況から見るにさっきのメールが原因でしょう。」 「じゃあなに!? 僕の行動が招いちゃったわけ?」 「招いちゃったわけです。」 「ごめんよ真帆ちゃ~ん。 助けて~。」 「しょうがないですね…」 辺りを見渡すと他の先生もパニック状態だった。 ならば私が動くしかないな。 元より私と先生の罠を抜けてきた敵だ。 相当な腕だ。 私は不謹慎にもワクワクしてしまった。
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