第一章

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その紙には 「刻、来たれり。今宵の丑三つ時に裏山に参られよ。そなたの大切なものを永久に失わぬように」 と書かれていた。 差出人はわからない。 棗は紙を凝視して何かを考えているようだ。 里桜は窓の外に視線を移すと 紅く血のように染まる夕焼けを見て嫌な予感が心をざわつかせるのを感じていた。
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