12人が本棚に入れています
本棚に追加
アーク一味との戦いが終わって10分ほどたったとき、ディオンはもうすでにハーバータウンの外にいた。
「あのディオンとかいう人…どうしてこんなに早く街を…?」
リナが寂しそうな様子で呟く。するとそこに長老が近づいてきて
「今回あやつは自分のせいでこんなことになってしまったと悔いておるんじゃ。」
と言った。リナは
「どういうことですか?」
と長老に尋ねた。長老は
「いつもよりアークの機嫌が悪かったのは、あやつがさきにアーク一味の者に手を出したからだ、と自分で言っておった。」
と落ち着いて答えた。
「そう…ですか…。」
リナは寂しそうに遠くを見つめながら言った。
ディオンは悲しそうな顔をして街の方を振り返り、
「次…行くか…。」
と呟いた。
ディオンはハーバータウンを後にして、再び歩き始めた。
最初のコメントを投稿しよう!