砂漠の街

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トラックの中には、見るからに幼いと分かる子供たちが乗せられていたのだ。 中をよく見てみると、中にはリナの姿があった。 男達の話し声を聞くと、「ハーバータウン」という語が聞こえてくる。おそらく、ディオンが旅立った後、あの男達の中の誰かが来て、さらっていったに違いない。 「な…何でリナがここに…。」 驚きを隠せずにディオンは口に出した。 「知り合いの子かね?…かわいそうに…。」 居酒屋の店員が言った。 「どういうことだ?」 ディオンは店員に聞いた。 「さっきの男共は異常な集団でな、自分達を神から選ばれた至高の人間だと信じてやがるんだ。その上で、選ばれた者達の国、エリートランドをつくろうとしてるんだ。」 「では…あの子供達は…?」 ディオンはさらに聞いた。 「あの子供達はいずれは奴らに洗脳され、無理矢理信仰させられるだろう。」 ディオンはそれを聞いて 「奴らはどこへ向かっている!?」 と店員に聞いた。 「ここから東北東へ7キロほど行くと奴らの街がある。…まさか、行くつもりか?」 ディオンは 「追ってみる!!」と言って、慌ててトラックを追い始めた。 「…行っても無駄だ…奴らは殺人戦闘員としての訓練を受けている…。死体が2つ増えるだけさ。」 ディオンが行った後、店員は一人で呟いた。
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