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「ゆーと?」
俺は止まりながらその声がした方に振り替える。
すると俺と同じように超特急で走る幼なじみ、裕翔がいた。
「あ、はぁ…りょ、ちゃ…よかったぁ。追い付いた」
俺に駆け寄ると安心したような表情をする彼。
余程俺との距離が遠かったのだろう。
額の汗で前髪がぴたりとくっついていた。
俺はその髪を指先でわけながら言う。
「おはよ、裕翔」
「はぁ…おはよう、涼ちゃん!」
毎日欠かさない挨拶。
とりあえず、朝会ったら挨拶をするのが俺らの習慣だ。
当たり前と言えば、当たり前なんだけど。
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