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結局のところ、私達が危惧していた事態は勘違いという形で終わった。
あんなに焦って馬鹿みたい…
せせら笑いにも似たような笑いがため息と混ざって地面におちた。
もうデパートに行く時間はなかった。
「また今度挑戦しよう!」
時計を見た私に気づいてマリーちゃんはそう言ってくれた。
今日の笑顔の中で一番輝いていた気がした。
いっぱい喋った帰り道。
世界が穏やかに見えた時間。
団長のことはまだ忘れておこう。
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