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私は胸中で何度も奈月の名前を呼んだ。
なつき、なつきなつき…………なつき!
「……なつきぃ」
堪えきれなくなって、つい声に出てしまう。
和ちゃんの大きな手が、ぽん、と私の頭に乗った。
「俺は、五十年ほど前の山頂に跳んだことがある。星の数はこんなものじゃない。本当に降ってきそうだったよ」
和ちゃんは、今度お弁当を持ってみんなで行こう、と約束してくれた。
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