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「どういうことですか?」 「たまに地球とコッチを結ぶ穴が出来てしまうの。普通なら何もない空とか運悪くても木の枝ぐらいしか引っ掛からないはずの位置に出来るし数秒で閉じるんだけど…」 「「あー…落ちたもんな。」タイミング悪く空間の上に落ちたのか」 サファリムの説明に2人は声を揃えて納得した。 「貴方達、地球から来たの?」 サファリムは真剣な眼差しで2人を見る。 その眼差しに榛は暁を説得し、地球の人間ということ屋上から落ちたことを説明した。但し名前だけは暁が許可しなかった為、明かしていない。 「じゃあ…地球に帰れれば帰るの?」 「出来れば…」 「コッチにいたいよね」 2人は顔を見合わながら呟くように言う。
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