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榛の手のひら…そこには、魔法陣に似た紋様が刻印されていた。思わず自分のも確認した暁の手にも似たような紋様が刻印されている。 『『これで僕達のご主人様決定だよ!』』 「赤火"せきか"」 「雷紫"らいむ"」 嬉しそうに二匹が言うと榛が白豹を赤火、暁が黒豹を雷紫と呼んだ。 すると榛と暁に変化がおきた。2人の髪が黒から紫に瞳も黒から紅へと変わった。 この変化にニヤリと笑うサファリムだったが、豹達と戯れていた2人は知る由もなかった。 そして、魔武器は指輪にして豹は必要あれば呼ぶと約束しひとまずいなくなった。 その一連の光景は、教室の窓から見えていたようで窓から見物してる生徒達が騒いでいる。 「…目立ってるな」 「女子校ならこれでいけるんじゃない?」 榛はそう言うと暁の頬に手を添える。
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