魔王と勇者

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勇者は叫びながら兵士に立ち向かっていきます 自分を救ってくれたミーアを、自分が守るために でも、それは叶わなくて 最後の瞬間まで、魔王は兵士を傷付けようとはしませんでした 少女は最後に、笑っていました 「ローラン、今までありがとう」 「ミーア!!!」 命と引き換えに、最後に魔王は人の姿を、少女の姿を取り戻しました 「ああぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」 その顔はとても幸せそうで 涙の髪飾りがとてもよく、似合っていました 花束は血にまみれ、兵士たちに踏まれてあの綺麗な面影はどこにもなくて 叫びながら勇者は、その剣を大切な人の敵の血で染めていきました それから、数年後のことです ある国に1つの噂が流れました ある村の外れに不思議な古城があると その古城には四季を積めた花畑があり そこには永遠に歳を取らない眠ったままの少女と 少女と花畑を護る盲目の騎士が住んでいると
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