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悶々と抜け出す口実を考えながらお手洗いを出る
「よっ♪鳴海ちゃん♪」
突然呼ばれた自分の名前に驚きつつも反射的にバッと顔を上げる
そこに立っていたのは明らかに待ち伏せしていたであろう疾風だった
警戒しつつも悟られないように、にこやかに笑ってみせる
「疾風さん
どうかしたんですか?」
いつなんどきも男と2人っきりというシチュエーションは怖い
「んーん、どうも?
ただ気分悪そうに鳴海ちゃんが
お手洗い行ったから心配にね?」
真っ直ぐに目を見てくる疾風に目をそらせない
やっぱり気持ち悪い
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