幼き日々は

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そう 今もそれは変わらない… 「鳴海?今日俺の家に来る?」 ふと掛けられた言葉に鳴海は我に還る 「ありがとう、でも平気だよ」 少し心配そうな表情を浮かべる拓也にふっと笑みを見せる 昔は、辛かった時に拓也の家に逃げ込んでは涙を流した 拓也はいつもいつも何も聞かずに黙って側にいてくれた あたしがお姉さんなのになんだか恥ずかしい思い出な気もするけど もうそんな弱さを私は見せなくなった 誰にも そう 誰にも見せないと誓った
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