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校門をくぐると優奈の前に5人の生徒が群がって来た。
「お前新入生か??ハハハ、マジ女の恐さ。早速ここで教えてやるよ!!」
そう言いながらいきなり殴りかかって来た5人に優奈は驚きもせず、軽い身のこなしで躱すとそれぞれの腹部に拳を入れた。
「悪りぃ。マジ女の恐さって奴、あんまりわかんなかったわ。」
そう言い優奈は入学式が行われる体育館へと向かい、歩き出した---
ガヤガヤと騒がしさが増してきた体育館の後ろの方に際立って目立つ生徒がいた。
派手なメイクに金髪。短いスカートにブーツを履き、ジャラジャラとアクセサリーを付けている生徒。
彼女の名前は"佐藤唯"
数人の舎弟を引き連れ、周りの生徒を品定めのような目で見ている。
そこにまた一人目立つ生徒が現れた。モデルのような体型で、髪は赤色をしている。またこちらも数人の舎弟を引き連れている。
彼女の名前は"若林愛"
彼女達は、他の生徒たちとは違う、何か特別な雰囲気を持っていた。
「よぉ、唯。なにかめぼしい生徒はいたか??」
「残念ながら収穫は無しだ。」
「チッ、しゃあねぇな…"あれ"は2人でやるか。」
「あぁ。」
そう言って2人は舎弟を引き連れ、体育館の前方にある席へと向かった---
一方その頃優奈は。
「やべー、ここどこだ?てか体育館どこなんだよー。あ、あの人に聞いてみよ。すいませーん、体育館ってどこですかー?」
「君、新入生?体育館ならあっちだよ。」
「ありがとうございまーす」
そう言うや否や優奈は駆け出した。
「……あれが優子さんの娘…」
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