プロローグ

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春の日差しが照り付ける朝、一人の少年が坂道を自転車で駆け上がっていた。 少年「ヤバい!遅刻だ!遅刻!!」 彼は、中島悠。 今日から、中学三年生になるごく普通の男子中学生だ。 悠「クソ!新学期から遅刻だなんて、洒落にならねぇぞ!!」 悠が何故遅刻しそうになっているか…… それは、単に寝坊してしまったからだ。 悠「ハァハァ。ったく、この坂にムダにキツいな。ん?おい!ちょっと待て!何だ!?何だ、あの女の子!?」 悠はそう言いながら、坂の上の方を見ていると、なんと、悠と同じ学校の制服を来た女の子が自転車を居眠り運転しながら、駆け下りて来たのだ。 悠「チャリを居眠り運転ってどうしたら、できんだよ!ってか、このままじゃぶつかる!!」 悠がそう言った時にはもう遅く、自転車に乗った女の子はもう目の前だった。 ガッシャーン!!! そして悠は、なす術無く、その女の子と激突してしまったのだった。
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