2人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
ゴォォォォォ…
辺りに響きわたる、兵士の足音。
数万もの大軍が敵軍にむけて進軍していた。
最前列に陣取っているのは、剣を装備した部隊、その次には中距離攻撃を得意とする長槍部隊、最後尾には魔法の使える魔術部隊が並んでいた。
その姿は圧巻であり、誰が見ても息を飲むような空気が漂っていた。
その中でも一際、異様なオーラを出しているのが軍の統括者でありながら最前線に立ち、軍を率いている、ブラット・ランディアだ。
ブラット・ランディアは
黒い甲冑を着こなし、2㍍を越えるなぎなたを構えている。この百戦錬磨のような武人の姿は大将が最前線に立つという、普通では有り得ない行為を成立させていた。
「あれがロイカディア帝国軍か…」
ブラット・ランディアが見つめる数百メートル先には白い鎧を装備した、ロイカディア帝国軍がいた。
最初のコメントを投稿しよう!