第七王女 クレア

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ゴォォォォォ… 辺りに響きわたる、兵士の足音。 数万もの大軍が敵軍にむけて進軍していた。 最前列に陣取っているのは、剣を装備した部隊、その次には中距離攻撃を得意とする長槍部隊、最後尾には魔法の使える魔術部隊が並んでいた。 その姿は圧巻であり、誰が見ても息を飲むような空気が漂っていた。 その中でも一際、異様なオーラを出しているのが軍の統括者でありながら最前線に立ち、軍を率いている、ブラット・ランディアだ。 ブラット・ランディアは 黒い甲冑を着こなし、2㍍を越えるなぎなたを構えている。この百戦錬磨のような武人の姿は大将が最前線に立つという、普通では有り得ない行為を成立させていた。 「あれがロイカディア帝国軍か…」 ブラット・ランディアが見つめる数百メートル先には白い鎧を装備した、ロイカディア帝国軍がいた。
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