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そんな私も中学生だ。
"中学受験"という壁を乗り越え、今、ここにいる。
でも、失敗してしまったのだ。
第一志望を落としてしまった。そして、滑り止めのところに入学した。
だから、本当は壁を綺麗に乗り越えたのではなく、無理矢理"時間"というものを使って、ぶち破ってきたんだ。
だからなのか。母が私に呆れるのも。
私の兄は、第一志望に余裕に受かり、特進クラスに入った。
もちろん、母は兄に対して喜び、兄が入学した当時は、毎日毎日兄に構い、たくさん話していた。
「友達、出来た?」
「学校、楽しい?」
「担任は、どう?」
「学校で、何してるの?」
やっぱり、良いな、て思った。でも、第一志望に落ちた私は、聞かれる事は無かった。
私の顔を見たら、ため息。
やっぱし、切なくて、苦しかった。
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