75人が本棚に入れています
本棚に追加
それは私がまだ小学校に上がって
間もない頃だった。
ーーーーーーーーーーー
~回想~
「鬼さんこーちらっ!」
「私から逃げれると思うなよー!
タッチ!」
「あーあ、捕まっちゃった。
ほんと緋咲ちゃん、かけっこ速いよねー」
「ほんとー!
緋咲ちゃんと鬼ごっこしても、つまんないー」
そんなこと言われても仕方無いよ。
「はは…ごめんね」
「うわぁぁぁぁん!」
「向こうで女の子が泣いてる。
行ってみよー!」
「どうしたの?」
「ひぐっ、あのね、うっ、転けちゃったの」
「だいじょうぶ?今治してあげるね!」
---ポウ
少女の怪我した部分に緋咲が手をかざすと
そこから柔らかな光が出てきた。
それと同時に、怪我が治っていく。
最初のコメントを投稿しよう!