第一章

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それは私がまだ小学校に上がって 間もない頃だった。 ーーーーーーーーーーー ~回想~ 「鬼さんこーちらっ!」 「私から逃げれると思うなよー! タッチ!」 「あーあ、捕まっちゃった。 ほんと緋咲ちゃん、かけっこ速いよねー」 「ほんとー! 緋咲ちゃんと鬼ごっこしても、つまんないー」 そんなこと言われても仕方無いよ。 「はは…ごめんね」 「うわぁぁぁぁん!」 「向こうで女の子が泣いてる。 行ってみよー!」 「どうしたの?」 「ひぐっ、あのね、うっ、転けちゃったの」 「だいじょうぶ?今治してあげるね!」 ---ポウ 少女の怪我した部分に緋咲が手をかざすと そこから柔らかな光が出てきた。 それと同時に、怪我が治っていく。
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