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「ふぅ……。
ここまで来たら安心でしょ」
「あぁ、悪いな。
ありがとよ」
場所は学校の正門。
黒の重々しい金属がゴールを祝うかのように広々と開放されている。
タマの特徴である鋭敏な嗅覚、そして聴力をレーダー代わりにして、上手く教師の魔の手から逃れながら見事出口まで辿り着いた。
何でも瑞希に聞いてみると、二・三度ガチムキ教師に接触しかけていたと言う。
……人の執念って恐ろしいよね。
ちなみに召喚獣とその召喚者である主(オーナー)は意志疎通が可能であるらしい。
タマとコミュニケーションを取ってみたいと思わないでもないが、魔力無しの無才の俺には到底無理な話だ。
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