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「あぁ、補講だよ。
魔法史の成績が悪かったからレポート出さないといけなかったんだけど、書くの忘れててさ。逃げてきた」
「あんた、魔法史なんてカモ中のカモの教科でしょ。
ちょっと勉強すれば簡単に点数稼げるのに」
呆れかえった視線を送ってくる瑞希。
その態度には少しムッ、となってしまう。
「んじゃあ今から約二百年前。
初めて魔法の存在を世に広めたのは?」
「アルバニア・スーダン」
「んじゃあこの国、アルマスの国家元首は?」
「マクナ・ジークフリート」
……マジで……?
「あんたねぇ……今の問題、答えられない方がおかしいわよ」
「……はっ。
そりゃそうだろ。こんなのウォーミングアップにすぎねぇよ」
……最近知ったなんて、口が裂けても言えない……。
その後、俺の知る限りの知識を瑞希にぶつけたが見事に玉砕。
俺のプライドは粉々どころか灰になっちまったわ。
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