252人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
―――――
しばらく歩いた後、一際大きい扉の前に辿り着き四人は歩みを止める。
「既に会議は始まっています。
くれぐれも粗相はないように」
桐咲さんの一言で緊張が増す。
この中で会議が行われているのか。
やべ~緊張する。
よし、こういうときはまず深呼吸を……。
「それでは行きますよ」
そんなことを言って、軽々とどでかい扉を押し開ける桐咲さん。
待って、心の準備が!
当然思いは届かず、桐咲さんが完全に開かれた扉を押さえながら、さぁ入れと顔で訴えている。
他の二人が先に入らないところを見ると、どうやら神縛者たる俺が最初に入らないといけないらしい。
「ううっ……くそったれ……」
小さく嘆息を漏らしながら、泣く泣く部屋に入っていく。
最初のコメントを投稿しよう!