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「召喚獣……か」
「そっ。この子がナビしてくれるから見つかることはないわ。
さぁ行きましょ」
チリーンと心地よい音色を鳴らす鈴を携えた黒猫を引き連れて、邁進していく瑞希。
タマを見るのはけっこう久しぶりだな。
赤い首輪に星形の鈴。先っちょだけが脱色したように白くなっている尻尾。
こちらを見てニャ―と鳴く姿はさも俺に着いてこい、とでも言っているようだ。
タマ、瑞希、俺の順に歩いている光景は端から見ればさぞかし面白い絵面になっているだろう。
内心鬼教師に見つからないかびくびくしながらも、一人と一匹に着いていく……。
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