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「わぁー…」
桜が舞ってますね…みなさん
私、伊集院麗は、晴れてこの「聖麗学園」の新入生になりました…!
嬉しい、です…
「とても…広い…です」
迷子に…なりますね、この広さは…
私は大きな校舎を見上げた
かけている黒縁眼鏡のフレームが少し邪魔だ
これは叔父様…、この学園の理事長から頂いた物ですので無下には扱えません…
「あ…」
入口のところに人だかりができていた
「あ、クラスか…」
この聖麗学園は成績によりクラスが変わる
入試で成績がよければSクラス、悪ければDクラスというかなり厳しめな…
「見ておかないと…」
ですが
見えません…!!
「うー…っ!」
もう少し…牛乳を飲んでおくべきでした…
「あっ…!」
予鈴が…!
入学式には…遅れたくはありません…!
「ぬー…!」
と
ふわりと私が浮き上がった
いえ、抱き上げられた
「えっえっ…!?」
だ、誰ですか…!?
後ろを向こうとした時
「向くな」
「は、はいっ…」
煙草の匂い…
「煙草、吸ってるから、火傷すんぞ」
「は、はいっ」
火傷は嫌です…
「見えるか?」
「あ、え…?」
「クラス、見たかったんだろ?」
「あ、はいっ」
「なら、見ろ」
「はいっ」
私のクラスは…
「Sクラス!?」
「おー、よかったじゃねぇか」
「はい…」
もしやこれは…
成る程、やはりそうでしたか…
「あ、あのっ…」
「ん?」
「理事長室は…何処ですか…?」
「あ?なんだ、おっさんの知り合いか?…案内してやる」
「え?いや私歩けます…!」
「いいっていいって」
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