第一章

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「わぁー…」 桜が舞ってますね…みなさん 私、伊集院麗は、晴れてこの「聖麗学園」の新入生になりました…! 嬉しい、です… 「とても…広い…です」 迷子に…なりますね、この広さは… 私は大きな校舎を見上げた かけている黒縁眼鏡のフレームが少し邪魔だ これは叔父様…、この学園の理事長から頂いた物ですので無下には扱えません… 「あ…」 入口のところに人だかりができていた 「あ、クラスか…」 この聖麗学園は成績によりクラスが変わる 入試で成績がよければSクラス、悪ければDクラスというかなり厳しめな… 「見ておかないと…」 ですが 見えません…!! 「うー…っ!」 もう少し…牛乳を飲んでおくべきでした… 「あっ…!」 予鈴が…! 入学式には…遅れたくはありません…! 「ぬー…!」 と ふわりと私が浮き上がった いえ、抱き上げられた 「えっえっ…!?」 だ、誰ですか…!? 後ろを向こうとした時 「向くな」 「は、はいっ…」 煙草の匂い… 「煙草、吸ってるから、火傷すんぞ」 「は、はいっ」 火傷は嫌です… 「見えるか?」 「あ、え…?」 「クラス、見たかったんだろ?」 「あ、はいっ」 「なら、見ろ」 「はいっ」 私のクラスは… 「Sクラス!?」 「おー、よかったじゃねぇか」 「はい…」 もしやこれは… 成る程、やはりそうでしたか… 「あ、あのっ…」 「ん?」 「理事長室は…何処ですか…?」 「あ?なんだ、おっさんの知り合いか?…案内してやる」 「え?いや私歩けます…!」 「いいっていいって」
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