▼軍事試験まで

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「やーまだ!」 呆然と立ち尽くす俺の元にやってきたのは、幼なじみの腐れ縁。 有岡大貴である。 「あ、大ちゃん。わざわざお見舞い?」 「もち!てか、完全に他人事だな」 他人行儀に答えた俺にツッコミをいれる彼。 自分自身、わざわざお見舞いになんか来てくれるとは考えていなかったから出た言葉であって…。 「まぁ、いいじゃんそんなこと」 さらっと話を流した。 「そんなこと、ってなぁ…まぁ、いいや」 大ちゃんは何か言いたげな表情を浮かべればそう呟いた。 「てか、なんでこんなとこにいるんだ?」 今現在、俺らが会話してるのは、病院の廊下。 ちなみに、俺は現在入院中だ。 「あー、ちょっとこれが買いたくてさ」 と、言いながら手に握られいたビニール袋を大ちゃんに見せる。 「んー…あ、コーラか。売店?」 「そう。何か急に飲みたくなってさ」 「そんなんで足、大丈夫なのかよ」 「あー…まぁ、大丈夫じゃないかな」 「軽いな。てか、骨折だろ?」 「違うよ!骨に少しヒビが入っただけ」 _
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