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「ほー、疲れた」
「なら、やんなきゃよかったじゃん」
今は病室。
俺をおぶった大ちゃんは疲れた様子でパイプイスに座ってる。
「んや、それで山田の怪我が悪化したらもともこもねぇ」
「あぁ…試験、もうすぐだかんな」
試験、というのは、国家軍隊の試験のこと。
ここ、日本ではある組織から市民を守るため、軍隊を結成した。
その軍の入隊試験を俺、そして大ちゃんは受けることになっている。
本当は家族から大反対を受けたけど…人を助けるっていうし、今までの夢だったから。
国家軍隊に入ること。
「てか、そういう大ちゃんは筆記試験の勉強…やってんのか?」
「あ…やってね」
「おい」
あぁ…こんなんで俺ら、入隊試験に受かんのかな?
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