プロローグ

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それに先程から喋って無いことにまで返事をしている事もこいつの言うことを信じる要因に一役買っていた 「うんそうだよ僕は君達の認識で言う所の神が妥当かな ついでに今君が疑問に感じてることも全部答えてあげるよ」 そして聞いた内容は思ったよりも損をするような内容ではなかった事が意外だった まず俺はもともとこの場で殺される運命だったらしい ほかの依頼で買った恨みのせいでこの依頼が俺を殺すために仕組まれていた物だった 次に今から行く世界が原因不明で一人分の人としての運命が突如消えたらしい 要はバランスが崩れないように異世界に行って欲しいだけ そこでのたれ死のうが天寿を全うしようが好きにしろと はぁ随分な言いぐさだ つまりタイミング良く死ぬ運命だった俺に白羽の矢が立ったただそれだけ 「だから君をそのまま送って後は無視しようと思ってたんだけど気が変わったよ」 何やら声がはずんでるように聞こえる まぁ、それ以外は何も分からないんだが それよりも何故気が変わったかが問題だ そのおかげか何やらこのポーチを貰ったわけだがどんな物か分からないと喜びようも無い 「うんそうだね、いくら話を聞いて貰うために君に対してだけ呪縛を弱くしていた上に喋っただけとは言え 仮にも神の呪縛を破ったんだその事で僕を驚かせてくれたお礼だよ面白かったしね」 どうやらまた心を読まれたみたいだ
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