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家に着いてテレビを観たら、カウントダウンが始まっていた。
『5・4・3・2・1』
『咲・海・愛香・凌あけおめぇ~』
「美園・チビちゃんあけおめぇ~」
かなてからも【あけおめ】とメールが届いた。
美園と咲は子供を寝かせつけた後、テレビを観ながら飲み明かした。
この日、雑魚寝したばっかりに美園は風邪を引いた。
起きたら声が枯れていた。
夜になると熱が上がって子供にご飯を作るのが限界で片付けが終わった後、子供にうつらない様にマスクをして美園はベットに横になっていた。
携帯が鳴った。
かなてからの電話
『もしもし』
「美園、風邪引いてるやん。大丈夫か?」
『限界かも…』
「薬は飲んだ?ジュースはあんの?」
『薬は飲んだけど、ジュースは買いに行く元気がない…』
「美園の家はあのマンションだろ?見舞いに行くから寝てろよ」
有無を言わさず、かなては電話を切った
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