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12月に入ったばかりの夜…
美園は友達の咲との待ち合わせで梅田駅から歩いてすぐの小さなゲーセンにいた。
よく待ち合わせ場所に使ってたとは言っても、キャバ嬢の美園がいると浮いて見えてジロジロ見られていた。
でも、美園は見られていようが外で待つよりは安全だった。
でも、この日は違ってた。
【咲、遅すぎる…】
少し苛立ちながら、咲にメールを打って目の前にあったテトリスをやろうと椅子に座った時、少し離れた場所にいた男3人組に声を掛けられた。
「暇なら俺等と遊ばへん?」
『友達待ってるから無理』
「その子が来たら、皆で遊べるやん」
『あぁ-、無理だって』
ウザいと思いながら、美園は席を立って逃げようとして歩きだしたら、その中の1人(山下)に手を掴まれてしまった。
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