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実はユウト、アイツと同じぐらいイケメンだったりする。
でもユウトの方は実年齢より少し大人びて見える容姿で、あたしはアイツより断然ユウトの顔の方が好きだ。
レイヴには敵わないけど。
「ああんお姉様ったらお口にホイップが付いてますよ。私が拭き取ってあげます。え?やだ!舐めてくれる?ってそんな!いやでもお姉様がそこまで言うんだったら舐めさせて頂きますね!ん~」
「あたしを妄想してんじゃねえよ変態女が」
良からぬ妄想をしていたリカに飛び蹴りを喰らわす。
結構揺れてるのにニコラは起きる気配がない。
深く眠りについているようだ。
ピクピク痙攣しているリカを引きずりユウトの横に並ばせると、リカは異常な速さで回復し、ユウトに突っ掛かった。
「アンタ!さっきはよくも追いかけ回してくれたわね!?」
「いや、此方に来てから300年以上は経ってるからリカの顔忘れててさ。それにお腹空いてたから食べちゃおっかなって」
「軽ッ!アンタ謝る気微塵もないでしょ!お姉様が居なかったら私達死んでたかもしれないんだよ!」
「ごめんって。悪かったよ」
「謝ればいいってもんじゃないでしょ!」
「どうすればいいんだよ」
「謝ってんだからそこで終了しろ。いちいちユウトに突っ掛かんな!」
ゴンッ!
ったく。2年前と全然変わらねーな。コイツらは。
リカはいつも笑っているユウトが苛つくのか、何かとユウトに突っ掛かっていた。
一方的にリカが吠えてユウトが軽く流し、それに腹立てて更にリカが吠え、「俺」が叱って毎回おとなしくさせていたんだ。
「何か言うことはないか」
「ごめんなさいお姉様。あと使用済みパンツくだギャンッ!」
ホント、懲りない奴。
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