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だが、両親も飛鳥も体が元々弱かった夢斗を心配している。 いくら、喘息が良くなっても。 その事で、朝が弱い飛鳥が早起きしている事も、実は夢斗がモーニングメールとコールをしなくても、今日も無事に喘息も起きずにいるかどうか確認するための口実であって、飛鳥が自分で5時30分にはきちんと起床している事も、夢斗は知っていて言わなかった…。 学園が見え、一応校門という物がある。 そこには、教師2人と風紀委員が立っている。 「おー、またお前等が一番乗りかー。」 「「先生、おはようございます。」」 「愛澤くん、日下部くん、今日も僕らと登校時間が変わらないんですね。制服もバッチリです。」 「おっ!おはー!風紀委員長ー!!」 「日下部くん、おはようございます。愛澤くんも。」 「ああ、おはよう。」 風紀委員長は、なぜか新二年生がやっていて、二人とは去年同じクラスだった。 こんな感じに毎朝会話をする。 夢斗はいい加減、飽きを感じつつ話しをする。 次の生徒が来る前に、二人は教室へ向かった。 「あの、毎朝似たような会話…どうにかなんねえかな。」 「あっ、飛鳥も思う?ボクも流石に二年目ともなると、いい加減お腹いっぱいだ。」 「だよなあ…。」 二人は、早く学園へ行っても、別に何をするわけでもなく、ただホームルームの時間まで会話をする。 同じクラスの二人。 高等科になってから、寮も全員同じなので、ほぼ毎日一緒にいる。 気を遣わない雰囲気が、夢斗には楽だった。 ずっと二人は親友で、少なくとも高等科までは一緒にいられると思っていた…。
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