留守番

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「明日から一週間、梓ちゃん泊まりに来るから」 母さんがのたもうた… 「じゃあ、お留守番お願いね? 梓ちゃんに手ぇ出したら…大事なタマがひとつ減るから」 嗚呼、お母様…そんなのコワ過ぎます… そんな事したら、息子の繁殖力が半減しちゃうじゃないっスか… っつーか、年頃の男女を一緒にして、親達は旅行行くってオカシイんでない? いや、オレにとってはオイシイのか? でも、片タマの命が掛かってるからなぁ… しっかし高校生か…まつげバサバサのギャルが来たら…ヤだな。 ギャル苦手なんだよオレ。 いや?むしろ会話できないからいいのか? オレのタマは無事生還できるしな! よし!!今流行りのギャルよ来い! 一週間、引きこもり生活してやんぜ~! ***** 「こんにちは~」 ん?ギャルのクセに挨拶できるのか… とりあえず、女の子を待たせてはいけない。 「あ~…どうも。梓ちゃんだっ……け?」 あれ?うちの玄関にいるのギャルじゃなくない? 「はいっ!森山梓です!」 太めの黒縁メガネがお似合いな、可愛らしいお嬢さんじゃな~い! 元気にお返事なんて、おりこうさんねぇ~! 「……って、しっかりしろオレ」
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