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音楽室にいるあたしと小詠君の間に会話がないせいで、音楽室は静かで、冷房の音しかしない。
「ねえ、速川」
「はい!?」
「速川って、俺が好きなんだろ?」
それは確信してたみたいな言い方で、あたしに確認をしているらしい。
何と答えろと言うんだろうか、小詠君は。
素直に肯定するべき? それとも違うって否定するべき?
あたしがとった行動は。
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